HackerTVで「受動的なコンテンツ消費から能動的な参加へ」という話を見た夜、僕はMeta Questを装着してAmblyoPlayを起動した。左目にだけ高コントラストのパターン、右目にはゲームの背景——二眼視分離(dichoptic)レンダリングが、片目ずつ異なる映像を送り込む。受動的にパッチを貼る従来療法とは根本が違う。脳に「両目を使わないとスコアが伸びない」と強制する仕組みだ。
最初の週は吐き気がした。30分のセッション後、現実の奥行きが歪んで見える。でもデータは嘘をつかない。アプリのダッシュボードには視力(logMAR)、立体視閾値、セッション完了率が日次で並ぶ。2週間で立体視テストが400秒角から120秒角へ。数字が動くと、続けられる。
技術的に面白いのは、Unityで書かれたシェーダーがフレームごとに左右テクスチャを切り替え、 Questの単一パネル上で時間多重化している点だ。遅延15ms以内に収めないと複視が出る。開発者ブログによれば、フェデレートド・ラーニングで個人の進捗モデルを端末側で更新し、匿名化して集約しているという。プライバシーとパーソナライズの両立だ。
僕の場合、夜8時の「習慣スタック」——歯磨きの直後にヘッドセットを被る——が効いた。ストリーキング機能(連続日数)より、「昨日より0.02 logMAR改善」という微小な前進の方が動機になった。
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